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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

第3回JABSAボーディングスクールフェア~学生たちの優秀さに驚愕~

2019年8月3日 西町インターナショナルスクールにて開催


Japan America Boarding School Association (JABSA)は、完全に非営利な「米国ボーディングスクールを広めたい」という学生団体です。そのJABSAが今年で3回目になるボーディングスクールフェアを8月3日に元麻布にある西町インターナショナルスクールにて開催しました。


JABSAは、実際に米国ボーディングスクールに在学中の学生と米国ボーディングスクールを卒業し現在大学に通う学生が、学生たちだけで運営する団体です。毎年西町インターナショナルスクールがその趣旨に賛同、会場を提供しています。


例年同様今年のフェアでも、西町インターナショナルスクールのミドルスクールプリンシパルのローソン先生からのご挨拶で始まりました。


まずは、インフォメーションセッションです。学生の代表者たちが、米国ボーディングスクールの受験・寮生活・勉強・スポーツなどについてのプレゼンテーションを行いました。


そして、現在アメリカから訪日中のBerkshire Schoolのアドミッションオフィサーから米国ボーディングスクールのアプリケーションプロセスについて丁寧な説明がありました。


会場から300校もあるボーディングスクールからどうやって学校選びをするべきか質問がありました。


Berkshire Schoolのアドミッションオフィサーからの最初の回答は、「学校選びをする前に子供と家族にとって何が大切なのかをよく話すことが一番重要です。」という大変興味深いものでした。


そして日本ではあまり議論になりませんが、「子供にとってどういうサイズの学校がフィットするかが重要です。」というお話をしていました。学生数が200人、400人、600人、1,000人を超える学校はそれぞれに特徴があります。小さい学校が良いのか、大きい学校が良いのかがとても重要なポイントだと強調していました。


そして留学生にとっては全生徒の内どのくらいの比率が寮生なのかも重要なポイントだということでした。あまりにも通学生の比率が多いと週末に学内に生徒が少なくなってしまうとのことでした。


続いて、学生たちによるパネルディスカッションです。ボーディングスクールとは一体どのようなところなのか学生が語り合いました。


何故ボーディングスクールに行くことにしたのか、何が楽しいか、という質問に対しては、


新しいコミュニティに入ってみたかった。そして今まで出会ったことのないような新しいタイプの友人に出会うことが出来た。寮の部屋のドアを開けると、友人がいる。嬉しくてうれしくて仕方なかった。毎日違う文化と触れ合うことが出来る。朝昼晩一緒にご飯を食べていると、民主党支持、共和党支持、で意見がぶつかっても喧嘩にならない。やりたい勉強が出来る。必修科目を履修してしまえば、自分が勉強したい授業を大学レベルの内容まで勉強出来る。長い夏休みに研究、インターンを通じて、自分が本当にやりたいことは何なのか考えることが出来る。


学生の夢とボーディングスクールで学んだことは何かという質問に対しては、


夢は研究者、ボーディングスクールで「伝える力」がついた。夢は外交官、ボーディングスクールでは多種多様な価値観を持つ学生と、様々な視点から物事を考えることが出来る。夢は宇宙飛行士、天文物理学を勉強したいので、ボーディングスクールではレベルの高い数学、物理に挑戦することが出来て良かった。脳科学にも大変興味がある。夢は金融、ボーディングスクールの卒業生には金融の世界で活躍する先輩たちが沢山いる。職業としての夢はまだ見つけられてないが、ボーディングスクールではやりたいと思っているレベルの高い勉強にチャレンジすることが出来る。


びっくりしました。10代の学生が殆どです。話が途切れることがありません。とにかく皆飛び抜けて優秀です。それでも、英語だったらもっと上手く話せたのにと思っている学生もいたようです。


最後にゲストスピーカーによるスピーチでした。ボーディングスクールを卒業、現在はコンサルティング会社で活躍されている方のスピーチでした。


彼がボーディングスクールに進学した理由は新しいコミュニティでチャレンジしたかったというものでした。ボーディングスクールで学んだことは、1)自己規律、2)協働力、3)グローバル、ダイバーシティの3つとのことでした。特に寮生活という密度の濃い人間関係を通じてコミュニケーション能力が磨かれ、人を巻き込む力が付いたことだというお話でした。


また、ボーディングスクールに進学するかどうか悩んだらどうすべきかというお話は大変参考になりました。


ボーディングスクールは、全ての人にフィットするわけではない。一番大切なことは、学生自身がその生活にワクワク出来るかがポイントで、英語力よりもポジティブな気持ちを維持できるかが大切で、ボーディングスクールという逃げ場のないところで、学生自身が自分で決めた目標を実現する為にコミット出来るかが重要だということでした。


保護者が出来ることは、きちんと「見守ること」というお話はその通りだなあと思いました。


そして仕事で成功するためには、アメリカ人のアグレッシブさと日本人の精密さの両方が大切だと強調していました。とても参考になる素晴らしいアドバイスでした。

各ブースでは、各学校の在校生・卒業生が自分の学校の魅力を一生懸命アピールしていました。


学生だけで話している時は可愛らしい子供です。しかしながら、プレゼンを行っている時の顔つきは子供ではありません。大人からの質問に対しては、10代、20代前半の学生が堂々と自分の言葉で表現しています。その表情は自信満々です。


もしかすると根拠なき自信かもしれません。しかしながら、この自己肯定感の高さは羨ましいとしかいいようがありません。堂々と自分の夢を語り、その夢を実現しようと必死に勉強する若者はとても輝いていました。


参加校

Berkshire School

Choate Rosemary Hall

Cranbrook Schools

Cushing Academy

Deerfield Academy

Fay School

Mercersburg Academy

New Hampton School

Northfield Mount Hermon School

Phillips Academy Andover

St. Margaret’s School

Suffield Academy

Tabor Academy

Trinity-Pawling School

The Lawrenceville School

The Taft School

The Webb Schools

Westover School

Williston Northampton School






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