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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

暇なときに 米国の学生寮 2

部屋は色々ですが、ボーディングスクール(中3-高3)では、ルームメイト、学生寮に住む友人たちとの生活を通じて学ぶことが多く、ルームメイトがいるケースが殆どです。二人部屋が一番多い形。上級生になると寮長などになり、一人部屋が与えられることもある。


大学はリベラルアーツカレッジの場合は、ボーディングスクールと同様の発想から2人部屋、3人部屋から始まり、2年目以降は1人部屋、2人部屋などを選べるようになっている場合が多い。リサーチ大学の場合は様々。学生数が多く、下級生の時には選択肢は少ない。近くにアパートを借りる学生も少なくない。


特にボーディングスクールの寮生活からの学びは大きい。13、14歳の子供達が初めて親元から離れて共同生活をする。考えただけでも大変そうだ。


勉強量はそれまでとは比較にならない。今までいた学校でAしかとったことがない学生たちがボーディングスクールに自信満々でやってくるが、Bをとると焦る。洗濯物が溜まっている。宿題が終わらない。今まではバスケットで選手として活躍していたのに、補欠だ。ちょっとしたことでもルームメイトのやることが気に入らなくなってきた。朝から晩まで予定はびっしりで、月曜日から金曜日の午後まではスポーツの試合以外で学校の外に出ることはまずない。


そんな時に寮に住む先輩、先生にいつでも相談すれば良いのだが、なかなか質問に行けない。それが上級生になっていくと、下級生を指導できるように成長していく。この経験こそがボーディングスクール出身者の強みだと思う。日々色々なことが起きる。上級生、寮長達は、状況把握をし、解決策を模索、対応する。必要に応じて、寮に住む先生に相談しながら、自分達で問題を解決していく。世界各国から優秀な学生が集まり、何でも自分達で議論する。そんな寮生活を通じて、自信を持って次の目標にチャレンジする若者へ成長する。


しかしながら、ここを乗り越えられない子供達も沢山いるのが実情だ。実情を理解している専門家のちょっとしたサポートがあれば、乗り越えられるはずなのにとつくづく思う。

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