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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

篠原金融塾 米連邦準備制度理事会(FRB)

FRBは出来ることは何でもする。

23日、資産買い入れプログラムを大幅に強化すると発表した。国債と住宅債権の買い上げを事実上、無制限にする。買い入れ対象を特定の社債や地方債に拡大する。さらに、高格付け企業と投資適格級の社債市場を対象とする米国ETF(上場投資信託)も買い上げる。また、投資適格級の企業に4年間のつなぎ融資を提供する。

グローバルマーケット、特にクレジットマーケットのサポートに必死だ。万全かと聞かれればわからないとしか言いようがないが、中央銀行として出来ることは何でもやるという姿勢だ。

また、あまり報道されていないが、FRBは、基軸通貨国の中央銀行として、各国中央銀行に対してドルを供給する。

FRBは、3/15にカナダ中銀、BOE、日銀、ECB、スイス中銀とドルを貸し出す期間限定の通貨スワップの枠組みを拡大することを発表した。さらに3/19には、オーストラリア、ブラジル、韓国、メキシコ、シンガポール、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、ニュージーランドの各中銀に対しても同様の枠組みを設定することを発表している。

これらの国のドルの流動性は大丈夫だろう。

2兆ドルのコロナ対策法案がもうすぐ可決しそうだ。日米ともに株式市場は大幅に買い戻されている。財政政策に加え、FRBの懸命な取り組みにより金融市場は落ち着きを取り戻して欲しいが、もう少し時間がかかりそうだ。世界中の過剰流動性が流れていたクレジットマーケットの調整はこれからだと思う。


篠原金融塾 クレジット市場が危ない ご参照

感染拡大は止まるどころか勢いを増している。今後新型コロナウイルスの影響を反映した経済指標が発表される。モノとヒトの流れを止めるという感染症との戦いが実体経済へどの程度の影響を与えているのだろうか?想像がつかないほどの悪影響が出ていることは間違いない。



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