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執筆者の写真篠原竜一

篠原金融塾  グローバルマーケットウィークリー 6/9/2023

今週は、6/13-14に米連邦準備理事会(FRB)、6/15に欧州中央銀行(ECB)、6/15-16に日本銀行(BOJ)、が政策決定会合を行うが、その中でどのような議論が行われるかに注目したい。


先週のマーケットは、会合を控え、投資家は様子見姿勢となったが、グローバルマーケットではFRBは利上げを見送るものの、それは利上げ打ち止めを示唆するものではなく、7月に利上げを再開するという見方が広がってきた。ECBは0.25%の利上げを実施されるものと思料。BOJは物価上振れの可能性を指摘する声がある一方で、基調的な物価上昇率は2%目標までまだ距離があるとの見方が根強く、金融政策の現状維持を決めるという見方がコンセンサス。


そんな中、日本株が強い。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が追加投資に前向きな姿勢を表明したことが主因、外国人投資家が日本の株式市場に戻ってきている。引き続き日本株をアンダーウエートしている外国人投資家が多く、資金流入は続くかもしれない。


日本経済新聞の「最高益をロックオン、日本株高に3つの熱源」(6/11)という記事に眼が止まった。


「西アフリカのガーナの病院に昨春、マラリアの診断装置が運び込まれた。現地ではマラリアにかかる例が絶えず、治療が遅れれば死に至る。人命を救う早期治療に役立つ診断装置や試薬を提供するのはシスメックスだ。顕微鏡検査で30〜60分、簡易診断で15分だった工程を1分ほどに短縮した。同社はアフリカをはじめ海外の売上高が9割ほどを占める。赤血球や白血球の数や機能を調べる「ヘマトロジー」分野で世界首位のシェアを誇り、今期は3期連続の最高益をうかがう最高益企業だ。」


中長期での成長市場の取込みに注力する日本企業が増えてきているのは素晴らしいことだ。応援したい。


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