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執筆者の写真篠原竜一

篠原金融塾  グローバルマーケットウィークリー 6/23/2023

パウエルFRB議長は22日、上院銀行委員会で、FOMCメンバーの過半数が利上げはもう少し必要と感じており、年内にあと1回、もしくはあと2回の利上げを行うことが適切だと広範に感じていると証言。また、FRBの予測中央値では来年は利下げがある見通しだが、景気次第、インフレ率が2%に低下する確信が持てるまで、利下げは待たなければならないと述べた。


前回のFOMC後のプレスカンファレンスで述べた内容と大きな違いはないものの、利上げ終了後は、市場参加者が想定しているよりも長い間その水準が維持されそうな雰囲気だ。


そんな中日銀は、2%のインフレ目標の持続的達成には自信が持てず、利上げどころか、イールドカーブ・コントロールの修正すら出来ない状況だ。実質金利の大幅なマイナスはこれからも続く。日銀が異次元の金融緩和政策を続ける限り、円安は止まらないが、株式市場、不動産市場に資金は流入する。


日経平均は急ピッチで上昇しているが、今週は利益確定の売りに下値を試す展開が予想される。しかしながら、バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが日本の5大商社株を買い増したと明らかにしており、調整一巡後はしっかりした値動きが戻ってくるだろう。株式市場、不動産市場が堅調なのは素晴らしいことだが、物価上昇のリスクについて日銀が見誤ってなければ良いのが。。。


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