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執筆者の写真篠原竜一

篠原金融塾 やっぱり凄いぞ日本!さあ、いよいよこれからが本番だ! グローバルマーケットウィークリー 12/2/2022

アメリカの11月の雇用統計によると、非農業部門就業者数は前月比で26万3,000人増加。失業率は横ばいの3.7%。平均時給は、予想を上回り年率+5.1%となったが、注目すべきは、11月までの3カ月の平均時給が年率+5.8%と大幅に上方修正されたことだろう。


米連邦準備制度理事会(FRB)は、前回までは、異例となる4会合連続の0.75ポイント利上げを行い、現在のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは3.75~4.00%。今月13~14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げペースを緩める方向性を明らかにしており、0.50%の利上げが市場のコンセンサスとなっている。


従って、FRBが市場を混乱させるようなことはなく、次回のFOMCでは、0.50%の利上げが実施されるものと思われるが、FRBの最優先課題は、高止まりするインフレの低下に向けて、経済活動と雇用を抑制する水準まで金利を引き上げ、かつ維持することであることは変わらない。


年末には、4.25-4.50%に引き上げられるFF金利の誘導目標が来年どこまで引き上げられるのかが大きなポイントであり、債券市場は少しはしゃぎ過ぎだ。


アメリカの労働市場は堅調であり、個人消費に大きな不安はない。ヨーロッパもエネルギー・食料価格高騰の打撃を和らげるため、各国ともに想定以上の財政支援を家計に提供しており、懸念されていたほどロシアのエネルギー供給削減による痛みは広がっていないように見える。


他の人とは大きく見方が異なるかもしれないが、世界的にインフレ率の上昇が止まらず、また、思っていたより景気は減速せず、金利上昇が再開するような気がしてならない。


いや~、それにしてもワールドカップが面白い。スペインに完敗だったコスタリカにまさか日本が負けると思っていた人は殆どいなかっただろう。従って、そのショックは大きかった。「あ~、やっぱり駄目かなあ」と思ってのぞんだスペイン戦。前半は大苦戦の展開となったものの、何となくドイツ戦と似ていて、且、ドイツ戦よりも悪くないと思って観ていたら、後半開始直後から攻めに転じ、一気に逆転。最高の展開だ!グループE文句なしの第1位での決勝進出だ。


韓国も凄い勝ち方で決勝リーグ進出だ。韓国のエース、ソンフンミン選手の圧倒的な存在感に加え、自国を勝利に導いた決勝点での激走、アシストは圧巻だった。そして決勝リーグ進出を決め、人目を気にせずに号泣する姿は最高に格好良かった。


さあ、いよいよここからが本番だ。ドイツとスペインに勝った日本。既に歴史を変えたのは間違いない。だけど強豪国の本当の強さは決勝トーナメントに入ってからだ。クロアチアに勝てば、次はブラジルか韓国。そして、イングランドかフランス。そして決勝!自分達で掴んだチャンス。チャンスは貯蓄できない。だから全てをぶつけてチャレンジ、勝利をもぎ取って欲しい。頑張れ日本!





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