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篠原金融塾 グローバルマーケット(週次)
グローバルに経済再開がテーマ。市場のボラティリティは低下し、株式市場は堅調。金利は小動き。
リスクは米中問題。新型コロナウイルス感染拡大防止で協力するどころか戦っている。
今週中国は全国人民代表大会(全人代)で香港の統制を強める「香港国家安全法」の制定方針を採択した。
トランプ米大統領は、国家安全保障上のリスクとみなす中国人の入国を停止すると共に、香港に認めてきた優遇措置の一部を撤廃すると述べた。加えて、「香港の自治侵害に直接または間接的に関与する」中国および香港の当局者に対し、制裁発動も辞さない構えを見せている。また、トランプ米大統領は、今週世界保健機関(WHO)からの脱退を表明した。
トランプ米大統領の29日の発言が主に香港問題が中心であったことを受け、市場はひと安心。しかしながら、市場から両国のこれまでの通商合意が撤回されるとの懸念が消えることはないだろう。
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