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篠原金融塾 日本にも政府効率化省が必要? グローバルマーケットウィークリー 2/14/2025

執筆者の写真: 篠原竜一篠原竜一

アメリカでは、予想通りトランプ大統領、マスク氏が紙面を賑わしている。「政府効率化省」(DOGE)による米政府のコスト削減計画を巡っては、当然ながら、民主党議員からの反発が強まっているほか、法的な異議申し立てを受けて一部の措置が停滞している。しかしながら、「連邦政府の支出削減について、われわれに選択の余地はない。必須だ。アメリカが国家として支払能力を維持するために不可欠だ」というマスク氏に共感している人たちも少なくないだろう。


やり方は強引だが、何はともあれ、今まで以上に政府機能を効率化し、規制緩和に加えて、外交政策により国内産業の復活を後押ししようという取り組みだ。成功するか、景気にどのような影響を与えるかは今の段階ではわからないが、日本にもDOGEが必要かもしれない。


高額医療費の上限引き上げとか、社会保険料の引き上げは、日本の財政を考えると必要なのだろう。でも、その前にDOGEに大暴れしてほしいものだ。規制が多すぎると、その規制を管理・運営する政府機関が必要になる。既に人口減少を伴う少子高齢化で労働力が不足している中、政府機関で働くのではなく、富を生み出す民間で働いてほしいものだ。日本が今後も移民を受け入れないのであれば、有効な政策は効率化しかないのだから。


高校の授業料の無償化については大きな疑問がある。経済的な理由で進学できない子供にも勉強する機会を与えるべきだということであれば、義務教育終了後、90%以上が高校進学をしている現状を考えると、高校教育を義務教育化し、小・中・高校までの公立の学校は希望する学生をすべて受け入れ、その授業料を無償にすべきではないだろうか?


また、私立の学校に進学させる家庭をサポートする余裕があるのであれば、素晴らしい。その際には、子供を海外留学させる家庭の負担は大きく、そのサポートも忘れてほしくない。


マスク氏は、ドイツの選挙にも影響を与えている。マスク氏はドイツ国民にドイツのための選択肢(AfD)への投票を呼びかけ、同党がドイツを救えると主張。AfDの首相候補であるアリス・ワイデル共同党首と対談し、その後、選挙集会に動画で生出演した。2月下旬の議会選挙の結果に注目したい。


当面の間、主人公はトランプ大統領とマスク氏という状況が続くだろうが、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、連邦議会上院の銀行委員会で「われわれの足許の政策スタンスは抑制の度合いが以前より大きく薄れ、経済は引き続き力強い。政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」と証言した。昨年の利下げについて、インフレ改善と労働情勢の落ち着きを踏まえると必要な政策調整だったと述べた。


FRBが先月の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決めたということは、目標の2%に向けたインフレ低下が続かないか、もしくは景気が予想以上に堅調に推移する可能性を考えているということだろう。政策金利(Fed Fund金利誘導目標4.25~4.50%)は、長期にわたり高止まる可能性がでてきた。


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