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執筆者の写真篠原竜一

篠原金融塾 人工知能(AI)が世の中を変える グローバルマーケットウィークリー 3/8/2024

2月のアメリカの雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比27万5,000人増加と、市場予想(20万人増)を上回った。しかしながら、1月分は35万3,000人増から22万9,000人に下方修正された。平均時給は、前年同月比4.3%上昇。色々な見方があると思うが、堅調な労働市場に支えられ、アメリカ経済は依然として力強い。そんな中、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが開始されるというコンセンサスはほぼ変わらずの状況だ。


最近、株式相場は過熱気味ではないかと聞かれることが増えた。


そんなこと私にわかるはずもないというのが結論だが、私は、人工知能が世の中を変えると考えている。昔コンピューターと言えば、計算をする人のことを指した。NASAがIBMを導入する前のロケット打ち上げには、このコンピューターたちによる手計算がその成功を支えていた。


皮肉な話だが、そのコンピューターたちの多くがIBMの出現により、仕事を奪われたと言われているが、その生産性の向上がアメリカの宇宙への取り組みを後押ししただけではなく、その後のアメリカの経済成長を支えたことは間違いない。


今はそんな状況にあるのかもしれない。バブルなのかもしれない。株価が高くなるということは、将来のリターンは低くなる可能性が高い。経済指標を見る限り、連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始時期は後倒しになる可能性もある。アメリカのマネーマーケットファンドのリターンは足許では4%を超えている。4%(複利)で運用すれば18年で元本は倍になる。安全重視であれば、株高で得た収益を利喰って、マネーマーケットファンドにシフトすることだろう。


それでも利下げが、今年のある時点で行われる公算が大きいとすれば、マーケットのムードが一気に変わり、リスク資産に大きく資金が流れ込んでくる可能性も否定できない。


AIが生産性の水準を押し上げることは確実だと考えている人にとっては、株高はまだ始まったばかりと感じられるのかもしれない。


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