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執筆者の写真篠原竜一

篠原金融塾  グローバルマーケットウィークリー 6/2/2023

バイデン米大統領は3日、上下両院が可決した債務上限停止法案に署名し、デフォルト(債務不履行)を回避した。政府債務上限を巡る懸念が払拭されたことから、米連邦準備制度理事会(FRB)の今後の焦点は、ファンダメンタルズ。


金曜日に発表された5月の雇用統計によると、非農業部門就業者数は、33万9,000人増と、市場予想の19万人増を大幅に上回った。失業率は前月の3.4%から3.7%に上昇。


今月開催されるFOMCでは、政策金利を据え置くという向きが増えてきたが、利上げ打ち止めの決め打ちは危険。今のところ労働市場に弱さは見られない。


また、グローバルに食糧価格が上昇しているが、食料が消費支出に占める割合は高く、価格の上昇幅が比較的小さくても、家計により大きな影響が及ぶ。


今月は、6/13-14にFOMC、6/15にECB、6/15-16に日銀、6/22にBOEが政策決定会合を行うが、その中でどのような議論が行われるかに注目したい。


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