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執筆者の写真篠原竜一

篠原金融塾 グローバルマーケットウィークリー 8/12/2022

3年ぶりに新型コロナ禍に伴う行動制限がない中で迎えたお盆休みだが、台風8号が直撃している。コロナに台風、心が落ち着かないが、マーケットは落ち着いてきた。


10日に発表されたアメリカの7月の消費者物価指数(CPI)は、前月比では伸び率がゼロとなり、2020年6月以降続いていた上昇に約2年ぶりに歯止めがかかった。マーケットでは9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で決定される利上げ幅が0.75%になるのか、0.50%になるのか見極めようとする動きが続いている、グローバルに債券市場はレンジ内での推移となり、株式市場は上値を試す展開となった。


勘違いしない方が良い。約40年ぶりの高水準で推移するアメリカのインフレに低下へ向けた「兆し」が出てきたという報道が多いが、前年同月比では引き続き8.5%上昇している。変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIも前年同月比5.9%の上昇だ。


連邦準備理事会(FRB)がインフレ封じ込めを最優先する考えは変わらない。


9月のFOMCまでにはもう一回雇用統計とCPIが発表され、共に大幅に市場の予想を下回る内容になれば、利上げ幅は小さくなるかもしれない。しかしながら、何らかの理由で原油価格が上値を試せば、利上げ幅は大きくなるかもしれない。


政策当局者からすれば、物価上昇に歯止めがかかったとは言いにくい状況だ。特に求人数が失業者の2倍の状況下、賃金上昇圧力が高まっているとFRBは認識しており、インフレを封じ込まない限り、ソフトランディングは期待できないと考えるのが自然だ。


グローバルマーケットは、当面経済指標に右往左往する展開が続くだろう。





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