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執筆者の写真篠原竜一

篠原金融塾 グローバルマーケットウィークリー 11/19/2021

日本では新型コロナウイルスの感染者が激減しているが、ヨーロッパでは感染者が急増している。ドイツでは数週間にわたり、1日当たりの感染者数が過去最多を記録し続けている。隣接するオーストリアも同様で、ロックダウンを再導入するそうだ。マーケットは、リスクオフの展開となり、ドイツ国債利回りが全年限でマイナス利回りとなった。市場では、ECBが来年に利上げを行うとの観測が大きく後退している。


インフレ懸念が高まる中での新型コロナ感染拡大にどう対応するのか?ECBにとってはそのかじ取りは難しい。欧州のこうした動きを受け、感染が再度拡大すればアメリカでもロックダウンが導入されるとの懸念が台頭、アメリカでも金利上昇は止まっている。株式市場はダウの頭が重くなる一方でナスダックが上値を試している状況だ。


FRB, ECBは異次元の超低金利政策からの出口を模索しているわけだが、一方日銀にとっては出口は遠い。仮にグローバルに金利が上がったとしても、日本国債の利回りが大きく動くことはない。グローバルに金利が上がらないのであれば、過剰流動性を背景に日経平均は上値を試すのかもしれないが、同時に欧米での新型コロナ感染再拡大は余程日本での水際対策を強化しない限り、他人事ではない。


今週はヨーロッパの情勢を見極めながらの神経質な展開となりそうだが、アメリカでは、25日のサンクスギビングデーを前に例年市場の流動性は低下するため、逆に値動きは大きくなる可能性もあることには留意の要。




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