暇なときに こどもの日 ~こどもの割合が世界最低水準~
総務省統計局では、5月5日の「こどもの日」にちなんで、2015年4月1日現在におけるこどもの数(15歳未満人口)を推計した。
2015年4月1日現在におけるこどもの数(15歳未満人口。以下同じ。)は、1,617万人。1982年から34年連続の減少。日本の人口に占めるこどもの割合は1975年から41年連続して低下し、12.7%。世界各国と比較してもこどもがこんなに少ない国を見つけることが出来ない。
国立社会保障・人口問題研究所がまとめた日本の将来推計人口(平成29年推計)を見るともっと驚く。推計の対象は、外国人を含む総人口。
これによると2053年に日本の総人口は9,924万人になり1億人を下回る。内訳を見てみると、15歳未満人口は 1,038万1千人、15~64歳人口は、5,119万3千人、そして65歳以上人口は、3,766万5千人。2053年に向けて、総人口が今より2,700万人も減少する中、65歳以上人口は引き続き増えていくという推計だ。
これが2065年には日本の総人口は更に減少、8,807万7千人になる。内訳を見てみると、15歳未満人口は 897万5千人、15~64歳人口は、4,529万1千人、そして65歳以上人口は、3,381万人になる。さすがに65歳以上人口も減少することになる。
ここからがもっとびっくりする推計だ。国立社会保障・人口問題研究所は、長期参考推計としているが、2115年までの予想も公表している。これによると2115年には日本の総人口は5,055万5千人になる。人口推計を行っているエコノミストに尋ねると移民政策が大きく変わらない限り、この予想は大きく外れないはずだと言っている。
内訳を見てみると、15歳未満人口は 520万人、15~64歳人口は、2,592万4千人、65歳以上人口は、1,943万2千人。
総人口は2019年1月と比較すると7,576万2千人も減少する。内訳を見てみると、15歳未満人口は 1,017万6千人の減少、15~64歳人口は、4,939万3千人の減少、65歳以上人口は、1,619万2千人減少する。
江戸時代の総人口は約3,000万人、明治時代に約4,000万人、大正時代に約5,500万人、そして第二次世界大戦後に約7,000万人。ということは、明治・大正時代に戻るイメージだ。
これから33年後の日本の総人口は約9,900万人、45年後は約8,800万人、そして95年後は約5,000万人になるとしたら、日本はどんな国になるのか?
人口が減る。モノを買ったり、サービスの提供を受けたりする需要が減る。供給を減らす必要があるが、経済の規模は小さくなってしまう。どうやって今の生活水準を維持するのか?
グローバル教育が今まで以上に大切になる。外国人にモノを売る、外国人にサービスを提供するのが当たり前になり、上司、同僚、部下も多くが外国人になるからだ。
そんな先のことを考えても仕方がないという人が多いかもしれない。95年後には生きている人の方が少ない。それでも今を生きる日本人ひとりひとりが考えないといけない大きな問題だと私は思う。
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