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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

Lamplighter Consulting設立の想い

更新日:2019年4月7日

~明るく楽しく元気よく~

私は、戦前資源を持たない東アジアの小国である日本が世界に注目されるようになったのは、エリート、リーダーを育成するという国家戦略がそこにあったからだと思う。戦後の焼け野原からたった19年で東京オリンピックが開催できるまで復興出来たのは戦前の教育のおかげに他ならない。


戦後の日本の教育は、エリート、リーダーの育成から、質の高い労働者の育成に転換。年功序列、終身雇用制度を確立した。大量生産、大量消費の高度成長時代にフィットした制度だった。


しかしながらバブルが崩壊。平成の時代が始まった。失われた30年。一番失われたのは日本人の自己肯定感だ。

私は、日本興業銀行、みずほフィナンシャルグループ、バンクオブアメリカ、クレディ・アグリコルと日米欧の金融機関で働いてきた。今かつてなく大きな社会の変革期を迎えている。


我が国は、2016年1月に第5期科学技術基本計画で、Society1.0狩猟社会、Society2.0農耕社会、Society3.0工業社会、Society4.0情報社会に続くサイバー空間とフィジカル空間(現実社会)が高度に融合した超スマート社会実現への取組みを「Society5.0」と名付けた。


※超スマート社会 : 必要なもの・サービスを、必要な人に、 必要な時に、必要なだけ提供し、社会の様々なニーズにきめ細かに対応でき、 あらゆる人が質の高いサービスを受けられ、年齢、性別、地域、言語といった様々な違いを乗り越え、活き活きと快適に暮らすことのできる社会


文部科学省では、Society5.0という新たな時代に向けて2017年11月に林芳正大臣を座長とした有識者からなる「Society 5.0 に向けた人材育成に係る大臣懇談会」と課長級職員を中心とした「新たな時代を豊かに生きる力の育成に関する省内タスクフォース」を立ち上げ、その報告書を2018年6月5日に纏めた。


報告書によれば、Society 5.0 は、「人工知能(AI)、ビッグデータ、Internet of Things(IoT)、 ロボティクス等の先端技術が高度化してあらゆる産業や社会生活に取り入れられ、社会の在り方そのものが「非連続的」と言えるほど劇的に変わることを示唆するもの」だという。


何だかわかったような、わからないような社会だが、何はともあれ、我々はよりグローバルな巨大なネットワークの中に生きることになるのであろう。こういう社会で生きていくために必要な学びとはどんなものなのだろうか?


考えてみても、新しい答えはみつからなかった。時代は変わっても

① 答えのない問題に直面した時に仮説検証を繰り返す分析力

② 自分の頭で考える思考力

③ そしてそれを自分の言葉で伝える表現力

が重要なのだと思う。人はこれを繰り返し行うことによって物事の本質を見極める力を養うことが出来るようになる。これが出来るようになると

④ 判断力・決断力のあるリーダー

に成長するチャンスを得る。しかしながら、ボーダレスな社会でリーダーになるためにはまだ何かが足りない。それは

⑤ 言葉や文化の壁を乗り越え、多種多様な価値観を受け入れ、自己の主体性を軸に学び続けることにより育む人間性に他ならない。


文部科学省は、「きめ細かで質の高い教育に対応するための教職員等の指導体制の整備」に力を入れると言っているが、レクチャー方式で教えることを前提とした教育を受けてきた先生達にとっては一大事だ。


一方、日本のインターナショナルスクール、アメリカの教育では古くから、まさにSociety5.0で語られているような教育を行っている。カリキュラムはとても良く考えられている。自分の意見を論理的に表現することが常に求められる。


特にアメリカのボーディングスクールでは、授業、宿題、食事、洗濯、クラブ活動、ボランティア活動などとても忙しい毎日を過ごすことを通じて、タイムマネジメントを学ぶことになる。また、世界中のエリート層と一緒に暮らす寮生活で学ぶことは多い。友人との生活を通じて自然にコミュニケーション能力を身につけていく。世界中の様々な価値観を持った友人との関わりから、自己肯定感を高め、他者を思いやる気持ちも養われる。


日本というひとつの価値観の中で生きているとなかなか自己肯定感は高まらない。これから変わっていくのであろうが、時間はかかるだろう。出る杭は打たれ、協調性を求められ、空気を読み、普通という言葉が好まれる。これで新しい時代に生きていくことが出来るだろうか?


同じ日本人でもアメリカの教育を受けた若者の自己肯定感は飛び抜けて高い。根拠なき自信かもしれない。しかしながら、どんなに難しい答えのない問題でも自分の頭で仮説検証を繰り返し、論理的に、且適切に表現出来る力がある若者は魅力的だ。


勿論全ての人達にフィットする教育ではないかもしれない。であるとすれば、今の日本の教育も全ての人達にフィットする教育ではない。


インターナショナルスクール、アメリカの教育は、まさに「新しい時代を生きていく力」を養ってくれるものだと思う。そしてその使命は、「世界を舞台に活躍するエリート、リーダー」を育成することにある。


私はこんな素晴らしい教育の選択肢があるのだということを一人でも多くの日本人に知ってもらいたいと思う。


また、多くの社会人が自分のキャリアについて悩んでいるのも事実だろう。テレビをつけると転職に関するコマーシャルが多い。夢を持てない時代なのかもしれない。そういった社会人に対して自己肯定感を高めるきっかけをワークショップ等を通じて提供し、ワクワク、ドキドキしながら堂々と生きていけるようにサポートしていきたいと思う。


そうすればきっと日本人はもっと明るく楽しく元気よく生きていける。


世の中凄いことが出来る人ばかりじゃない。これからの時代、何が凄いかも良くわからない。

そう、凄いことが出来ても出来なくても良い。自分を好きになり、心の中にあるものを自分らしく表現し、それを人と共有してほしい。そして、若い時から多様な価値観を受け入れ、自分の心に素直に共感し、仲間と楽しいことも悲しいことも分かち合ってほしい。


ランプライターコンサルティングは、勇気を持ってチャレンジする人にあかりを灯したい。


2019年2月18日 株式会社ランプライターコンサルティング

代表取締役社長 篠原竜一






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