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執筆者の写真篠原竜一

暇なときに ウクライナ情勢

欧州安全保障協力機構アメリカ大使によれば、ロシア軍はウクライナを包囲する形で19万人のロシア軍を集結させているという。専門家によれば過去にないほどの多さであり、ロシア軍は既に国境付近に集まってきている状況だという。


2014年にはクリミア半島を併合したロシアだ。現在は、ウクライナ東部にあるルガンスク州とドネツク州の一部を親ロシア派が占領している状況であり、クリミア半島併合時と同様、ロシア系住民を保護するためという理屈で軍事介入が実施される可能性が高まっている。一方、ウクライナも元々ソ連に属していた国であり、軍事力を要しており、黙ってはいないだろう。米ロは調整を続けているようだが、残念ながらいつ戦いが始まっても不思議ではない状況だ。


そもそもロシアとウクライナの国境はブレスト・リトフスク条約で定められたものであり、親ロシア派の多い東部ではロシア語を話す人が多いそうだ。1922年にはソ連に参加、1991年のソ連崩壊を受け、ウクライナは独立したという歴史がある。従って、根底には、ロシア人とウクライナ人はひとつの民族だというのがロシアの考え方があるのだろう。色々考えてもこの地域をロシアが併合したとしても、経済的にロシアに大きなメリットがあるとは思えない。やはり安全保障・民族的なことが理由と言うことであれば、残念ながら何も起こらずにこの紛争が収束するとは思えない。日本にとっても他人ごとではない。更なるエネルギー価格の上昇は輸入物価を更に上昇させることは間違いない。


バイデン米大統領によれば、ロシアは首都キエフも標的にしているとのことだが、ウクライナのキエフ州と言えば、チェルノブイリ原子力発電所があったところだ。事故が起きたのは1986年だが、再びこの地域が混乱しそうな状況に心が痛む。





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