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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

暇なときに アメリカ対中国 未来の覇権争い(第3回)

アメリカは、中国が国策として取り組んでいるAI、5G、自動運転技術を恐れている。中国製品はもはや安かろう、悪かろうというものではない。世界最高水準のものをどんどん産みだしている。そう、日本が恐れないといけないのはもはやGAFAのみではない。


ちょっと大げさだよと思う人もいるかもしれない。しかしながら、米政府は、米国の世界最高の技術の流出を防ぐために動き出した。アメリカ国防省防衛技術革新ユニットというのがシリコンバレーにあるという。そして銀行ネットワークを介さないブロックチェーンの進展は米国企業主導であれば悪くはないが、それを中国企業が新興国を取り込む形で一帯一路を築き上げていくとすれば、基軸通貨国としては面白くない。


昨年来のトランプ大統領の行動は、中国が今後アメリカの「ハイテク覇権」「軍事覇権」そして「金融覇権」を脅かしかねないと考えているからなのだろう。


グローバリゼーションの恩恵を受けてきたアメリカとチームアメリカ。現在アメリカの高等教育を受けている中国人は約350,000人。20年前の約10倍だ。卒業生たちは、これからもどんどんシリコンバレー、ウォールストーリートに就職していくでしょう。特に中国語と英語のバイリンガルだとすれば米企業にとっても喉から手が出るくらい欲しい人材だ。そしてその中国人たちは、技術を身に着けると「海亀」として中国に戻っていく。何故なら、中国は国を挙げて「海亀」を支援しているからです。


未来の覇権争いはすぐに結果が出ることはない。私達日本人が知っておかないといけないことは、今のままでは日本は蚊帳の外だということだ。


国立社会保障・人口問題研究所が昨年纏めた日本の将来推計人口というレポートによると、2115年に日本の人口は約5,000万人になるという。国力が落ちていく。


世界のリーダーはアメリカと中国。随分先の話だが、我々日本人はどうすればよいのか考えているだけではなく、今行動しないといけない。


国全体を考えた場合、教育はとても重要だ。Society5.0時代に対応すべく、これから日本の教育も大きく変わっていくのは間違いない。だから大丈夫ではなく、ひとりでも多くの日本人が海外に眼を向け、その優れたものを吸収する努力を怠ってはならないと私は思う。(おわり)

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