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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

篠原金融塾 バイデン政権が誕生した場合の財務長官は誰か?

クリントン大統領の副国家経済顧問および副補佐官、バラク・オバマ前政権時代の財務次官を務めたFRBのラエル・ブレイナード博士がその有力候補だ。ブレイナード博士は、1983年にウェズリアン大学を卒業、ハーバード大学で経済学の修士号と博士号を取得し、マサチューセッツ工科大学のスローン経営大学院で応用経済学の助教授および准教授を務めた人だ。

経済学者が財務長官になるというのはとても良い話だが、ブレイナード博士は、財務次官として、リーマンショックと欧州債務危機に対応した金融規制強化論者だというのが気にはなる。

個々の金融機関に対しては厳しい態度をとる一方で、財務省とFRBのパイプがこれまで以上に太くなるのは確実だ。アメリカ経済が新型コロナ感染症拡大から立ち直るまでは徹底的に市場をサポートしてくれるだろう。ブレイナード博士が就任した場合、その直後は市場は動揺するかもしれないが、結果的には安定を生み、リスク資産にとっては悪くないのかもしれない。


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