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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン (UWC ISAK)

2019年7月に訪問。



軽井沢町長倉にあるユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン (略称UWC ISAK)を訪問した。アドミッションオフィスの担当官がスクールツアーに続き質疑応答に丁寧に答えてくれた。

第1回サマースクール開催が2010年。2014年にインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)として開校した高校だ。インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)が、日本で初めて「世界の平和と持続可能な未来を実現するために、教育の力で世界の人、国、文化をひとつにする」という共通のミッションを掲げるUWCの加盟校となったのは2017年のことだ。

とても新しい学校だが、UWC ISAKは、国際バカロレア機構(IB)により認定されている。高校2-3年生において、2年間の国際バカロレア・ディプロマ・プログラム(IBDP)を行っている。同時に、文部科学省認定の高等学校(学校教育法第1条校)でもある。そして最大の特徴は、全寮制のインターナショナルスクール(高校)であるということだ。

典型的な生徒像はないというが、UWC ISAKは、「自ら成長し続け、新たなフロンティアに挑み、共に時代を創っていくチェンジメーカーを育む」というミッションを掲げている。

UWC ISAKの教育を通じて、自分や社会にとって大切なことを見極め、困難な状況においても行動を起こし、多様な価値観を受け入れてその多様性を生かし、自分だけではなく仲間がこれらを実践することをサポートできるチェンジメーカーとしての素質を伸ばすことが出来ると信じているという。

家から通学している生徒はいない。寮生活から学ぶことを抜きに学校の掲げるミッションを達成することは出来ないということなのだろう。

男子寮、女子寮が基本だが、昨年Co-edの寮をひとつ作ったという(個室は男女別)。個室は、二人部屋、四人部屋が基本。インフルエンザなどに対応する為に一人部屋も用意されている。共用の広いリビングスペースも魅力的だ。とても綺麗で学生寮としては文句なしだ。

ほとんどの教員はキャンパス内に住んでおり、各寮にも先生が住んでいる。教員たちは、教室の中だけでなく、寮生活全体を通して、生徒の成長を支えている。先生にとっては休む暇がなく、想像するだけで大変そうだが、子供を預ける保護者にとっては安心な環境だ。

キャンパスは思ったよりも良い意味で大き過ぎず、生徒が学業に集中できるように作られている。生徒200名に対し、教員は40名。とても充実している。このくらいの規模だと教員たちは知らない生徒がいないだろう。教員にとっては、各生徒にとって大切なことは何かを把握することが出来、生徒それぞれが強みを伸ばしていくサポートが可能な規模だと感じた。

また、教員たちのサポートを得ながら、寮生活の運営ルールは、生徒たちが自ら作っているという。素晴らしい。こういう環境で生活すると、英語が母国語でなくても生活するのに必要な英語はあっという間に身につくだろう。

UWC ISAKに進学したいと考える日本国籍を保有する生徒、その保護者は早めに学校に問い合わせを行ったほうが良い。そのプロセスはやや複雑だ。

UWC日本協会は、日本人生徒に海外での経験を与えることに尽力している。従って、UWC日本協会は、現時点において(2019年8月)高校2年次からUWC ISAKへ入学する日本人生徒の選考は行なっていない。日本国籍を持つ生徒でUWC ISAKに入学希望の生徒は、高校1年次枠(Grade 10)に直接出願する必要がある。

高校1年次(Grade10)の募集人数は40名。40名の内約30%が日本国内の学校に通っている生徒か海外在住で日本国籍を保有する生徒だという(スケジュールA)。このスケジュールAに該当する生徒は約12名。男女比は50/50。

大学進学については国内外の有名大学に進学している。学校には、フルタイムのカレッジカウンセラーが二人常駐している。UWC ISAKが一番大切にしている進路指導は、生徒にフィットしている大学への進学をサポートすることだという。

担当官によれば、この年齢の生徒たちの日々の成長には驚くことが多いという。高校3年間でどんどん頼もしくなっていくそうだ。親元から離れ、自分が今まで知らなかった国の同じ年頃の友人たちと過ごすことが何よりも財産になるということだろう。

UWC ISAKの卒業生たちがベストフィットな大学を見つけ、生き生きと大学生活を送っていくことが出来れば、様々な分野で活躍していくグローバルリーダーとなるだろう。

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