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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

暇なときに 4/11/2020 土曜日

日経一面の「コロナと世界 市民の良識、未来を左右 科学史家 村上陽一郎氏」を読んだ。

「情報を受け取る個人に必要な心得はありますか」という記者からの問いに対して村上氏は以下のように答えている。

「一部の権威ある人々がすべてを決定した時代と異なり、今は社会にとって何が合理的なのかを最終的に判断するのは市民だ。個人の良識や常識、健全な思考に私たちの未来はかかっていると再認識すべきだ」

良識はどうやって養われるのだろう?

「日本の場合、近代の科学技術が導入された明治期から、実践的に役立つ『技術』を重視する傾向が強かったが、今こそ『科学』的な思想と態度を身に付けるときだ。自然の謎や『分からないこと』と真摯に向き合い、問い続ける。その継続によって良識は養われる」

思い切りがつんと殴られた気分だ。

緊急事態宣言後は、渋谷のスクランブル交差点、センター街、新宿歌舞伎町からヒトが消えたというような報道が多い。緊急事態の中、地元の人達以外が遊びに来るような繁華街はいつもより人が少ないのは当然だが、それでも緊急事態宣言がでている街という感じがしないのは私だけだろうか?

今日は用事があり、車で会社に行った。その帰りに車で30分程度走ってみたら意外に人が多くて驚いた。たしかに生活必需品の買い物は必要だが、思っていたより沢山の人が歩いている。商店街は普段着でパンを買いに来た、野菜を、肉を、魚を買いに来たという人よりもお洒落をした人達で賑わっているような気がしてならない。

念のためにこれも買っておこうかと行動している自分自身がいるのも事実だ。外出自粛と言われると外出したくなる。普段から殆ど運動なんてしないのに運動不足が急に気になりだした。休んで良いと言われると働きたくなる。

学校の先生は、是非とも生徒たちとインターネット経由で議論してほしい。

今こそ『科学』的な思想と態度を身に付け、自然の謎や『分からないこと』と真摯に向き合い、問い続ける。その継続によって良識は養われるという村上氏のアドバイスついてどう思うか?

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