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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

暇なときに 4/12/2020 日曜日

「報道ステーション」のメインキャスター・富川悠太アナウンサーが新型コロナウイルスの陽性判定。富川アナと一緒に月曜日から木曜日までメインキャスターを務めている徳永有美アナも出演を見合わせる予定とのことだ。軽症だということだが、一日も早い回復を祈るばかりだ。

こういう立場の人は感染には人一倍気をつけていたはずだ。それでも感染してしまった。テレビ局も大慌てだろう。私が心配しても仕方がないが、メインキャスターが二人ともいない番組が今後2週間程度続くというのは凄く大変だろう。

残念なのは、報道によると、いったん熱が出たが下がったので、出勤したが、その後容態が悪くなり、検査をしてみたら陽性だったということだ。余程心当たりがなかったのだろう。他人ごとではない。

実はこういうケースがとても多いと聞くが、こういう感染者が出てきた職場の対応は大変だ。これは新型コロナウイルスに限らず、通常のインフルエンザでも一緒だが、感染者が一日でも無理して職場で働くことにより、感染が拡大してしまうことになる。感染者がいつ出ても業務継続が可能なように体制を考えておかないといけないが、簡単なことではない。会社で感染者が出てしまった場合、インフルエンザでも大変なのに、新型コロナウイルスに陽性の社員が出てしまえば、オフィスを一旦クローズするしかないだろう。そして、誰もが在宅勤務を基本とした日常生活を考えないといけない時代となった。

また、何度かブログで紹介したことがあるが、外資系投資銀行のトレーディングフロアでマスクもせずに咳をしている人の周りからよく聞こえてくる会話だ。

上司 「大丈夫か?調子悪かったら帰ってね?」

部下A 「ありがとうございます。大丈夫です。」

部下B 「誰もあなたのことは心配していない。あなたは大丈夫かもしれないけれど、私たちにうつしてほしくないから帰って。」

日本の企業には「部下B」のような人は少ない。外資ってそんな強烈な人たちが働いているのだと思う人もいるだろう。しかしながら、同時に「その通りだよね」と思う人も多いはずだ。

何よりも大事なことは本人・その家族の調子が悪い時に会社を休むのは当然のことだという考え方を日本の企業・学校に広めることだと思う。誰かが休んだ時に自然にお互いがサポートし合うようなチームが作れれば最高だ。

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